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高森明勅
2015.12.1 05:02

年金の原資を3ヶ月で8兆円すった

安倍政権は、国民の老後を支える年金の原資を株につぎ込み、
株価を吊り上げ、政権への支持率アップに繋げようとした。

しかし11月末の発表では、
7月8月9月の3ヶ月だけで
7兆8899億円もの赤字。

僅か四半期の赤字としては過去最大という。

積立金は、残り135兆1087億円に減ってしまった。

言わんこっちゃない。

株式投資の比率を従来の2倍にも引き上げて(結果、
資産構成の50%
が国内外の株式)、このザマ。

年金積立金の運用に当たっているGPIFは「今度は儲ける」
みたいなことほざいている。

だが庶民は、そう言いながらスッテンテンになったボンクラを、
嫌というほど見ている。

年金への不安が高まれば、みんな財布の紐をきつく締める。

景気への悪影響は避けられない。

やがて年金本体の破綻も、早めかねない。

目先の株価、というより政権支持率を上げたくて、
とんだ禁じ手に踏み出したものだ。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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